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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある上琴の未来物語 重なる2人の思い 「なぁ、美琴。話さなきゃいけないことが2つある。」 唐突に話し出すウニ頭の高校生の名は上条当麻。 「なによ急に改まって。」 びっぐりした表情で返事をするの美少女の名は御坂美琴。 この2人は学校終わりに散歩をしていた。 「俺は美琴に隠していることがあるんだ。」 「え・・・。」 上条の意外な告白にびっくりしている御坂。 「まず1つ目。俺は実は記憶喪失だ。」 「2つ目。俺は今・・・、『インデックス』と一緒に暮らしてる。」 「・・・・・・」 御坂は下を向いてしまった。 (ええ、どういうことなの・・・。) 「とにかく色々理由があるんだ。信じてもらえないかも知れないけど聞いてくれ。」 「う、うん。」 ―そしてその女の子のことについて話す。 朝起きたらベランダに引っかかっていたこと。 完全記憶能力のせいで1年に1回記憶を消されていたこと。 完全記憶能力を利用されていたこと。 そしてその少女を救うために自分が記憶喪失になってしまったこと・・・。 話終わり御坂は重い口を開いた。 「なんで今まで言ってくれなかったの?・・・。」 「美琴には余計な心配してほしくなかったんだよ。 インデックスと一緒に住んでるなんて言ったら怒ると思ったし・・・」 「なにいってるの、なんも言わないほうが余計に心配よ。それに怒らないわよ。」 「とにかく今日はちゃんと話さないといけないなと思って美琴を呼んだんだ。」 「そうなの。そっか、初めてだもんな当麻の家。えへへ楽しみ。」 「そうですか。そう言ってもらえると上条さんはうれしいですよ。」 2人は手を繋ぎ上条家へと向かった。 2人は上条家の玄関前まで来ていた。 「ここが俺んちだ。」 「そうなの。」 「じゃあ入るか。」 上条は家を開錠して玄関を入る。 すると家の奥のほうで 「とうまとうま。どこに行ってたの。お腹すいたかも。」 と言う声が聞こえた。 「今から作るぞ、でもその前に話があるんだ。」 と上条は家に上がりながら御坂に向かい手招きする。 「どうした、いいから入れよ。」 「お、お邪魔しま~す。」 と上条の後について家へ入る。 そして進むとリビングがあった。 そこにはインデックスがいて御坂を見たとたんに目つきをかえた。 「短髪、何しに来たの?」 「な、何しにって・・・」 困っている御坂を見て上条が質問に答える。 「インデックス、俺、美琴と付き合ってる。」 上条がそう言ったとたんにインデックスの顔色が変わった。 「つ、付き合うってどういうことなの?説明して欲しいかも。」 「つまり俺の彼女だ。」 するとインデックスの目に涙が溢れだした。 「そ、そっか。とうとうこの日が来ちゃったんだね。・・・ねえ、とうま、とうまは私のことどう思ってる?」 「インデックスは・・・、家族みたいだな。」 「そっか。そうだよね。とうまはそんな風にしか思ってないよね。」 「・・・」 「私はね、ずっととうまのことが好きだったよ。もちろん、恋愛感情で。」 「インデックス・・・」 「でも、私は言えなかった。とうまとの関係が壊れちゃうんじゃないかと思って。」 (昔の私みたいだわ) 御坂は今までのやり取りを聞いて思った。 「なぁ、インデックス。」 「なあにとうま。」 「俺は、お前のことを赤の他人だと思ったことは今までに一度もない。そしてこれからもないぞ。」 「とうま・・・。実はそろそろイギリスに帰らないかって言われてるんだよ。」 「だれに言われたのか?」 「ステイルに言われたんだよ。」 「そうか。インデックスはどうしたいんだ?」 「私はイギリスに帰るんだよ。いつまでもとうまに迷惑は掛けられないかも。」 「わかった。それでいつ帰るんだ?」 「明日なんだよ。」 「「あした~!?」」 上条と御坂は声を上げて驚く。 「なぁ、インデックス。ここはお前の第2の実家みたいなもんだからいつでも帰ってきていんだぞ。」 「わかってる。いつでも戻ってくるんだよ。」 「ねぇあんた、本当にこれでいいの?」 「いいんだよ短髪。ただ・・・」 インデックスは少し間を置いて満面の笑みで 「絶対にとうまを幸せにしてね。」 「当たり前じゃない。これからもよろしく。私は御坂美琴って言う。日本に帰ってきたら私ともあってね。」 「うんわかった。私はインデックス・・・って知ってるか。」 と言い2人は約束の握手を交わした。 ――――――――――――――――――――――――――――― 次の日 2人はインデックスを見送る為に空港へ来ていた。 「本当に遠慮しないでいつでも帰ってきていいんだぞ。」 「うん。みこともこれからも仲良くしてね。」 「うん。当麻が好きどうし。」 「じゃあね。また会いにいくかも~。」 といって空港の保安検査場へ消えていった。 「まさかインデックスがあんなふうに俺のことを考えていたんなんてな。」 「私ちょっと妬いちゃったわよ。」 「ははは。確かにインデックスもすごい大切な存在だけど美琴も大切だぞ。 なんてったって俺の・・・その・・・彼女だからな。」 「・・・・・・」 「美琴?」 「ふ、ふにゃ~」 「ちょっ、空港で漏電はやばいだろう。」 インデックスは帰ってしまったがきっと上条の幸せの日々は続いていくだろう。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある上琴の未来物語
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある子猫な超電磁砲 時刻は朝の八時、上条は昨日『明日になったら風紀委員に受け渡す』と言っていたけども 休日という事もありジックリと睡眠を取っている、昨日は色々な意味で疲れたのだろう。 その睡眠中の人間を見て楽しむ者も居れば、早く起きろと心で願う者も居る。 この様に言葉で表すだけなら実に平和的なのだけれど……。 場所を移して、同じく第七学区の常盤台中学女子寮の一室 平和な朝を迎えた上条の学生寮とは真逆の様子だった……。 「結局、朝になってもお戻りになりませんでしたの。ま、まさか、あの殿方と只ならぬ関係に…!?」 早朝帰りを迎え入れる経験は何度かあったのだけど 朝になっても帰ってこないのは今回が初めて。しかも無断…。 風紀委員の少女は昨晩『寮監』を上手く言い包め (お姉様ったら、どうせあの殿方と戯れているのでしょうね)等と考えていた ――だが朝になっても『お姉様』が戻ってこない。 これは連帯責任だけではなく、常盤台にとっても大きな問題になる恐れがある事。 しかし『お姉様』が一番楽しそうにしているのが『あのバカ(殿方)』に関する話をする時… 何よりも楽しそうに話すので見守るしかないというのが正直な心境だ。 その様子を見て『あの殿方』に好意を寄せている事は嫌という程理解している だからこそ『やめてくださいまし!』と言えば悲しむかもしれない。 結局は今の関係を維持したいが為に口を出せないでいる それが自分にとっても『お姉様』にとっても良い選択であると信じていた。 だけども、この様な事になった以上は嫌でも動かざるをえないのだ。 目的はお姉様を連れ戻すこと、そして『あのバカ(殿方)』とお姉様の関係をハッキリとさせる事。 以上のニ点 そして休日は幸いにも朝の見回りがない 本日の門限までに『お姉様』を寮へ連れて帰れば言い訳する必要もなく、一礼するだけで公に出る前に解決する。 『あのバカ(殿方)』の家くらいなら、花飾りの少女に調べさせれば一発だろう。と考え、寮を飛び出した。 場所を戻して、そんな事になってるとは夢にも思っていないし、 ましてや考えてもない、御坂美琴は……。 (そろそろ、起こそうかしらね…。それにコイツを起こさないとここから出られないワケだし…) 普通の人間なら一跨ぎで浴槽の外に出る事が出来るだろう、しかし今の御坂美琴には無理だ。 ネコ耳に尻尾まで生えてしまってるだけではなく、小さくなってしまっている……。 しかし戻る方法を知っているだけに自分が心を決めちゃえば解決する問題とも言える。 上条は優しい…そう、優しさしかないと言っても良いくらい優しい人間なのである。 助けを求めれば、彼は絶対に応えてくれるだろう だからこそ美琴は怖い、彼は『助けるのに理由は要らない』と言うハズだから……。 「とーま!とーま!!!」 その時、浴室の扉がガタガタ揺れる。小さくなってる美琴からしてみたらちょっとした恐怖だろう。 恐らくは我慢(ご飯)の限界が来て、こうして上条を呼びに来た…と考えるのが妥当。同時に薄暗い浴室に照明が灯る。 「うぉ…眩しい……」 「アンタ、早く起きにゃさいってば」 「アンタ……? 俺っていつ結婚したんだっけ?」 「け、結婚…まだ出来にゃいわよ!あ、後2年くらい…じゃにゃくて、寝ぼけてないでさっさと起きろこらぁ!」 パチッと音が鳴る、強い電撃こそは使えないモノの、人を起床させるには十分すぎる威力と言って良いはず。 「いてっ!? 朝っぱらからなんなんですかぁ!」 「そ、それはコッチのセリフよ!」 「痴話喧嘩…」 「「え」」 浴室の外から何やら耳を疑う言葉が飛んできた…上条は『何でそんな難しい言葉を知ってるんだ…?』という驚き。 美琴は『た、他人から見てそう見えるって事は…』という嬉し恥ずかし…。 「今ので目は覚めたわ…こんな所じゃアレだし、外出るか」 「そ、そうね」 「とーまご飯!」 「わーってるって」 上条は美琴を肩に乗せて、浴室を出る。 その姿を見ると某アニメのDVD特典を思い出してしまうワケだけど、誰も突っ込む人間はいない。 しかし上条が浴室の外に出た瞬間飛んできた言葉は…。 「短髪!何で元に戻ってないの!?」 サラウンドスピーカーもビックリの大音量でインデックスの言葉が家中…いや、絶対に外にまで響いてる。 「ちょっと、とーま! 詳しく説明してもらいたいかも」 「……あ、あのインデックスさん? 何のお話でしょうか…?」 「短髪もこうなったら、一緒に聞くんだよ?分かった?」 「……分かったわよ」 インデックスは先ほどまでのご飯モードから一転、お説教モードに入っている。 ムスッとした表情をし、いかにも不機嫌ですよ…というのを表に出している。 「もうこうなったら言うしかないんだよ、良いね?短髪。 とーまは聞いてればいい」 「な、何でしょうインデックスさん?」 そこに常盤台のエースと呼ばれる人間の風格の欠片もあったものではなかった もはやただの『借りてきた猫』状態、いつものツンツンした雰囲気も抜けている。 「早くキスするんだよ!そうすれば短髪は元に戻れるんだから…ね?」 「…おっしゃってる意味が分かりかねます!!」 「つまりだよ――」 インデックスはスフィンクスを自分の目の前に持ち 「――こうすれば解決」 そうして口元に触れるだけのキスをした。 「ネコ相手になら俺も出来るって…」 「短髪って今ネコでしょ? ね?」 インデックスは確認を取るために美琴に視線を送る。 「ま、まあ…そうね」 「ほら? 短髪もそう言ってるし、何の問題もないんだよ」 「…確かに今はネコかもしれない、でも御坂でもあるんだ。まだ中学生の女の子だぞ? 第一、御坂の方が良しとする訳が―――」 「私は大丈夫、アンタにゃら大丈夫よ」 「…御坂さん?今、なんと…?」 「にゃんども言わせにゃいで欲しいんだけど……アンタとにゃら大丈夫って言ってんのよ!」 「……オマエはそれで本当に良いのか?」 「……アンタじゃにゃきゃダメにゃのよ」 美琴は近距離でも聞き取れるか聞き取れないか…の声で発したが、確実に上条の耳にはその言葉が届いた…。 そして上条は心を決めた……。 そこへ沈黙を切り裂くように呼び鈴が鳴り響く…。実に『悪いタイミングでの来客』とその場にいた全員が心で思った。 しかし悪いのは『タイミング』だけではなかったのだ……。 「ったく…誰だよ、こんな時に」 上条は駆け足で玄関へ向かい、新聞勧誘対策のチェーンをかけ (インデックスが勝手にルールにしている) 玄関のドアを開く…そこに待ち受けていたのは、常盤台の制服を着たツインテールの少女。真剣な表情で上条を見つめる。 「えーっと? 白井さんでしたっけ?」 「ええ、白井黒子と申します。貴方は上条当麻さん…と言いましたっけ?」 「ああ上条当麻だけどって俺の家なんだから、俺が出るのは当たり前だろう!」 「そうですわね、一つ調べたい事がありまして…真っ先にここに訪れましたの」 「そ、それは光栄なお話です」 「あんまり長居するつもりはございません、用件だけを話しますと…我が常盤台のエース、御坂美琴お姉様が行方不明でして 捜索を単独でしているというワケですの。もちろん行方不明という事を知っているのは、この私だけですけどね」 「真っ先にここに来た…って言ったよな?何でだよ」 「それはお姉様が貴方に好意を寄せているという事を理解してたからに決まってるじゃありませんの」 「……御坂が俺に好意を寄せてる? なんだそれ、どこの情報だかわかんねぇぞ」 「やはりそういう事でしたか……」 「どういう事でしょう?」 「いえ、こちらの話しですの。今回ここに来たのはそれ以外の理由はございません、知ってるなら知っている。 知らないならば知らない、それだけをハッキリさせて貰いたいだけですので」 「…知っているって言ったら?」 「もちろんお姉様を返して貰いますわ、もしくは情報を提供して頂く」 「じゃ、知らないって言ったら?」 「この家の中を隅から隅まで捜索して、帰らせて頂きますの」 「どっちにしろ、調べられるって事だな。ま、良い…取り敢えず家に上がれよ」 「知っている…という事でよろしいんですのね?では、上がらさせて貰いますの」 上条は一旦ドアを閉め、チェーンを外した上で白井を招き入れようとしたのだが。 ドアを閉めたと同時に彼女は自分の後ろに立っていた…。空間移動とは恐ろしいものだ。 「早速ですが、お姉様のお姿を見せて頂きたいんですの」 「そこに居るじゃねぇか、ほらテーブルの上」 「……さて? 貴方は何のことをおっしゃっているのでしょうか…?」 「もしかして俺とインデックスにしか見えてないのか?」 「そんなコトないよ、誰にだって見えてるはずなんだよ」 「改めて…そのテーブルの上に居るネコみたいな物体が『御坂美琴』」 「……何でしょう、バカにされてるような気がしますわ…」 「嘘だと思うんなら確かめれば良いだろ? その後にまだ不満やら文句があるならいくらでも聞いてやっから」 黒子はテーブルの上にちょこんと座っている美琴を恐る恐る抱き抱える (お姉様は確かにネコが好きでしたわ、ですが毎回毎回逃げられてばかり…。まさかそれでこの様なお姿に…? いやいや、まだこのネコのような物体がお姉様と決まったワケではありませんの…) 「…おはよ黒子」 「……………どういうことなんでしょうね」 黒子の『お姉様否定論』は一瞬で打ち破られた。 「そういうこった、今はそれが正真正銘『御坂美琴』」 「詳しくお話を聞かせてくれるとありがたいんですの、ここは学園都市…多少の事は受け入れる自信もありますので」 「いやいやいやいや、だいじょーぶよ黒子! 特に大きい問題でもにゃいから!」 「短髪を元の姿に戻す為には―――」 「あ~!!! にゃんでもないのよ黒子、私は元に戻れるから!」 「キ…ッ!?」 「お前の大好きな食パンだ、ほら口の中に詰め込め!もっとあるぞ!」 上条がインデックスの口を文字通り塞いだ、普通の人間にこんな事したら窒息死の恐れがあるのだけど インデックスはそんな概念を全て打ち破る、詰め込んだハズのパンがドンドン飲み込まれていくのだ…。 しかし白井はそれに構わず進める。 「順序というモノがありますので、まずはどうしてお姉様がこの様なお姿になられてるのかを説明して欲しいんですの」 「簡単に説明するとだよ、短髪は何かに対する想いを積み重ねて来てた。という事」 「どういう事ですの? それならわたくしもお姉様に対する想いを積み重ねて来てますのよ」 「「堂々と良いやがるな(言うわね)」」 「あら…随分と仲がよろしいこと、まさか一晩を共にしたとか……お姉様に限ってあるワケありませんわよね?」 「そ、そ、そんな事あるワケにゃいじゃにゃい! 第一、す、好きでもない男と一晩過ごせるワケ…にゃいわよ」 「ほらそこ! 話を聞くのか聞かないのかハッキリして欲しいんだよ」 「まあまあ白井も御坂も落ち着けって、俺も詳しい事は知らねぇ…だからコイツに教えて貰わねぇと」 「コホンっ…続けるよ、まずはその想いが自分の制御出来る範囲を超えた場合どうなると思う?」 「…それは行動に移すでしょうね、わたくしもそうしてますの」 ここで美琴が何か言いたげな表情をしたが、場の空気を読みグッと堪えた。 「普通はそうなるハズ…でも短髪は行動に移せないまま、ずっと想いを溜め込んでたみたいなんだよ。 …こうしてこの現象が起こってる限りは間違いないと思う」 「つまり、お姉様は上条さんに対する想いを制御出来なくなるまで溜め込んでた…とおっしゃいますの?」 「ちょ、にゃ、にゃんでそうにゃるのよ!」 「あら…違うと? それならそれで黒子は構いませんのよ」 「ち、違うとも言ってにゃいわよ…」 「ま、このコンビじゃ両想いとなることはあり得ないでしょうね」 「…ちょっとお二方、何のお話を…?」 「この調子ですしね、黒子に敵は居ませんの」 三人のやり取りを見ながらもインデックスは構わずに続ける。 「でも短髪はその『想い』を心の中で否定し続けた、だからコントロールが出来なくなっちゃったんだと思うよ 後はある程度の『力』の持ち主である事が条件。その『力』と『想い』が暴走した結果がこの状態と言う事なんだよ」 「色々と複雑ですのね…でも先程おっしゃられてた様に、元に戻す方法はあるのでしょう?」 「実例があり証明されている方法が存在するけど…」 「では…早速、お姉様を元に戻して欲しいんですの。タイムリミットは午後の八時まで…それまでにお願いしますの」 「一瞬で済むからそんなに時間は必要ないよ、ただこの二人だから難しいかも…」 「…どういう事ですの?」 「えーっとだよ、つまり…やることをやらないといけないんだよ」 「ヤル事をヤラないとイケない…。な゛な゛…お姉様に何をぉおおおおおおおおおお!!」 「どうして思考がそっちに働くのよ! でもまぁ…うん、そういうんじゃにゃいんだけど、そういうのというか…」 「断じて許しませんの! もうこのままでも…お姉様を連れて帰らせて貰います!」 黒子が空間移動を使おうとした瞬間、上条が黒子の肩を右手でソッと掴んだ …もちろん空間移動出来るワケでもなく。 「くっ…」 「待て白井…そんなに急がなくたって良いんだろ?」 「そうよ黒子、まだお昼前だし門限までまだまだ時間があるじゃにゃい…ねっ?」 「お姉様がそうおっしゃられるなら…でもそのような行為は一切許しません!」 「短髪が元に戻れなくて良いの…?」 「構いませんのよ、この変態猿人類にお姉様を渡すくらいならこのままの方が良いですもの」 「……変態猿人類。さすがの上条さんも傷つきますよ…」 「私はこのままじゃ嫌にゃんだけど…」 「お姉様はこの猿人類とそのような行為をしたいとおっしゃいますの!?」 「……私は別に」 「何ですの、その反応は…? まるで恋する乙女…黒子は許しません、絶対に許しませんの!」 永遠と続きそうな争いを前に、上条は『さっさと決めちまおう』という気持ちで行動に出る。 「後でオマエの言う事は何でも聞いてやる、だから御坂をこっちへ――」 美琴を黒子の手中から、奪う…いや取り返すべく、上条が腕を伸ばす――― しかしそう簡単には行かなかった…黒子は咄嗟に美琴だけを空間移動させたのだ。 「…ッ!? 御坂をどこにやった!」 「後の事は全て任せましたわ。本日の午後八時までに寮の方へ帰してくださればそれで…」 「それってどういう事だ? って白井!」 黒子はその場から空間移動を使い去った…ように上条には見えている。 実際はベランダの影に隠れているのだけど…。 「御坂はどこだ…? おーい!御坂、聞こえてたら返事を…」 「とーま? 本当に気付いてないの…?」 「ん?」 「ここよ、バカ!」 実は黒子が空間移動させた場所は、上条の頭上…普通なら気付くハズなのだが……。 「って頭の上!? オマエいつから…」 「黒子が空間移動させた場所が、アンタの頭の上にゃのよ」 「へ…? それってどういうことでしょう」 「黒子なりに気を使ってくれたんじゃにゃいかしら?」 「んじゃ…オマエを元に戻しますか…俺は覚悟出来てる、後は御坂…オマエだけだ」 「ちょ、いきにゃり過ぎるわよ!! こ、こ、心の準備ってモノがあるでしょうが!」 「その調子じゃ、いつになったら元に戻れるか分かったもんじゃねぇな」 「ア、アンタはにゃにも思わにゃいって言うワケ?」 「……思わないワケないだろ…。もう一回聞くぞ、本当に俺でいいんかよ?」 「アンタじゃにゃきゃダメ…アンタ以外の誰ともこんにゃ事するつもりにゃいんだから!」 (良い雰囲気過ぎてムカつきますの! だけどここはお姉様の為に耐えといた方が利益に……なりますわよね) 「じゃ、行くぞ御坂…」 「…う、うん」 (キィイイイイ!!もう耐えられませんの! 女には負けると分かっていてもドロップキックしなければならない時が…) 「あるんですの!!」 次の瞬間、美琴が宙を浮き、上条が壁に向かって突き刺さるかの如くすっ飛んで行った…。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある子猫な超電磁砲
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【 YouTubeアニメ無料動画@Wiki >とある科学の超電磁砲>とある科学の超電磁砲 第12話「AIMバースト」】 とある科学の超電磁砲 第12話「AIMバースト」 お気に入りに追加する bookmark_hatena このページは YouTube ,veoh,MEGAなどで視聴できるとある科学の超電磁砲 第12話「AIMバースト」の 無料 動画 を紹介しています。 更新状況 更新履歴を必要最低限にわかりやすくまとめたものです。 【広告】あの部長のドメインが、ワタシのより可愛いなんて・・・・。 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【今更】刀語:アニメ最新話追加しました!(9/23) 【最新】けいおん!!:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【最新】屍鬼:アニメ動画2本追加しました!(9/23) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【ソノ他】動画ページ上部に「お知らせ」を追加しました!(9/23) 【過去】とらドラ!:アニメ動画10本追加しました!(9/5) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(9/2) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/30) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/30) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/26) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】殿といっしょ:アニメ動画3本追加しました!(8/25) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【修正】デュラララ!!:第7話を視聴可能な動画に更新しました!(8/16) 【今更】刀語:アニメ最新話追加しました!(8/16) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/15) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【過去】とらドラ!:アニメ動画5本追加しました!(8/14) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/12) 【ソノ他】70万ヒット達成!ありがとうございますヽ(´∀`)ノ(8/11) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/11) 【過去】とらドラ!:アニメ動画10本追加しました!(8/11) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【関連】殿といっしょ:MAD動画等7本追加しました!(8/10) 【最新】殿といっしょ:アニメ動画2本追加しました!(8/10) 【過去】こばと。:アニメ動画全話追加し終えました!(8/9) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/8) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/8) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/6) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/3) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/3) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/3) お知らせ↓追加しました!(9/23) 最近、更新が停滞していて本当にごめんなさい。管理人の都合で、またしばらくサイトの更新ができなくなります。えっと、都合というのはちょっとした国家試験なんです。もっと早く勉強を始めていれば・・・と後悔が募るばかりですが、この度、生まれて初めて(!)本気を出そうと思います。もうすでに遅いような気もしますが、ネットするのを我慢して、自分なりに頑張ってみようと思ってます。たまに更新することもあるかもしれませんが、その時は勉強サボってるなあと思ってください(^^;) 更新は10月下旬頃に再開する予定です。怠け者でダメ人間な管理人ですが、これからも生温かい目で見守ってくれるとうれしいです(*´□`*)♪ ※実はこっそり隠れてツイッターもやっています。あまり見られたくないですが、もし見つけたらリプくれると喜びます! 当サイトについて 動画は最近放送されたアニメを中心に( ´∀`)マターリ紹介しています。管理人の気まぐれや人気記事ランキング、リクエストなどを参照して過去のアニメも更新してます。最近はニコ動などのMAD動画やYouTubeなどにあるOP&EDもバリバリ更新!事前に動画共有サイトから埋め込みタグを取得しているので、他サイトに移動する必要はありません。再生マークをポチっとするだけでOK.゚(*´∀`)b゚+.゚ veoh アニメ動画専用。再生マークを一回押したら見れます。削除されている場合も結構あります。30分以上だと5分間しか見れませんが、ほとんどのアニメは30分以内なので全部見れます。→ Ranking MEGA アニメ動画専用。再生マーク赤をポチっとしたら、広告といっしょにもう一度表示されるので、再生マーク緑をクリックすると再生できます。あまり削除されません。72分間連続視聴すると動画が見れなくなりますので、その場合は54分空けてから見て下さい。また通常は1日に10本までしか見れません。→ Ranking YouTube アニメ動画やMAD動画など。再生マークを一回押したら見れます。アニメ動画の場合は削除されることが多々あります。MAD動画の場合はなるべくコメント付きのニコニコ動画で見ることをお勧めします。YouTubeだけで紹介(そんな時期がありました…)しているアニメ動画のページは、かなり削除済み多数です(*_ _)人ゴメンナサイ。全部はとても対応できそうにないので、どうしても見たい動画は【リクエスト】してください。→ Ranking ニコニコ動画 MAD動画など。再生マークを一回押したら見れます。削除されている場合もたまにあります。通常は登録しないと見れませんが、埋め込みなのでログイン不要です。コメントに慣れてない人は右下の吹き出しマークをクリックして非表示にしてみてください。広告は×を押して消して下さい。→ Ranking コメントについて↓一部更新しました!(9/23) いつもたくさんのコメントありがとうございます!遅くなる事もありますが、すべて読ませてもらってます♪ 少し注意事項です。動画ページには各ページ中部に感想を書くためのコメント欄がありますが、最近そのコメント欄に「動画が見れない」などのコメントが目立ちます。そのような視聴不可報告は【リクエスト・視聴不可・不具合報告】にコメントしてください。それ以外のページの視聴不可報告は見落としてしまって対応できないことがあります。ご協力よろしくお願いします。 上の注意事項は一部の方です。みんなの感想や応援のコメントには本当に感謝しています!励まされます!アリガトウ(●´∀`●)ノ 見れない時は… veohとMEGAの両方とも削除済みで見れない時は【視聴不可報告】にコメントして頂けると助かります。 動画の視聴に便利なサイト ■GOM PLAYER:MP4やFLV動画の再生ソフトです。DVD,AVIなどの再生にも対応しています。 ■GOM ENCODER :対応ファイル形式が豊富なカンタン高速動画変換ソフトです。PSP/iPod/iPhone/WALKMANなどに対応。 ■バンディカム:CPUの占有率が低く、キャプチャー中でもゲームがカクカクしません。無料動画キャプチャーソフトの新定番です。 動画を見る前or後に押してくれるとうれしいですd(≧▽≦*d) veoh Watch A Certain Scientific Railgun - 12 [Ayako] in ã¢ãã¡ | View More Free Videos Online at Veoh.com MEGA このページのタグ YouTube アニメ 無料 動画とある科学の超電磁砲 コメント(感想) 動画とある科学の超電磁砲 第12話「AIMバースト」に関するコメントを気軽に書いてください♪ 美琴かっこよかったーOPも好きー\(^o^)/ - 沙樹 2010-09-26 20 56 57 名前 クリック単価、広告の種類、管理画面の使いやすさなど総合的に判断しても1番オススメです(●`・v・) 今日の人気ページランキング にゃんこい! 第4話「美しい人」 おまもりひまり 第2話「海ねこスクランブル」 クレヨンしんちゃん シロをレンタルするゾ 昨日の人気ページランキング 荒川アンダーザブリッジ OP「ヴィーナスとジーザス」Full らき☆すた 第14話「ひとつ屋根の下」 【マイムマイム】マサオミマイム【紀田正臣】 君に届け 第13話「恋」 屍鬼 コメント/ひだまりスケッチ×365 第11話「9月28日 パンツの怪」 デュラララ!!ラジオ 略して デュララジ!! 第1回 デュラララ!! 公式パーフェクトガイド けいおん!の歌のシーンを集めてみた
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【 YouTubeアニメ無料動画@Wiki >とある科学の超電磁砲>とある科学の超電磁砲 第17話「夏休みのつづり」】 とある科学の超電磁砲 第17話「夏休みのつづり」 YouTube , ニコニコ動画 ,veoh,MEGAで 無料 で見れるとある科学の超電磁砲 第17話「夏休みのつづり」の アニメ 動画 を紹介。 更新状況 更新履歴を必要最低限にわかりやすくまとめたものです。 【広告】あの部長のドメインが、ワタシのより可愛いなんて・・・・。 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【今更】刀語:アニメ最新話追加しました!(9/23) 【最新】けいおん!!:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【最新】屍鬼:アニメ動画2本追加しました!(9/23) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【ソノ他】動画ページ上部に「お知らせ」を追加しました!(9/23) 【過去】とらドラ!:アニメ動画10本追加しました!(9/5) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(9/2) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/30) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/30) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/26) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】殿といっしょ:アニメ動画3本追加しました!(8/25) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【修正】デュラララ!!:第7話を視聴可能な動画に更新しました!(8/16) 【今更】刀語:アニメ最新話追加しました!(8/16) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/15) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【過去】とらドラ!:アニメ動画5本追加しました!(8/14) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/12) 【ソノ他】70万ヒット達成!ありがとうございますヽ(´∀`)ノ(8/11) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/11) 【過去】とらドラ!:アニメ動画10本追加しました!(8/11) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【関連】殿といっしょ:MAD動画等7本追加しました!(8/10) 【最新】殿といっしょ:アニメ動画2本追加しました!(8/10) 【過去】こばと。:アニメ動画全話追加し終えました!(8/9) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/8) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/8) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/6) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/3) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/3) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/3) お知らせ↓追加しました!(9/23) 最近、更新が停滞していて本当にごめんなさい。管理人の都合で、またしばらくサイトの更新ができなくなります。えっと、都合というのはちょっとした国家試験なんです。もっと早く勉強を始めていれば・・・と後悔が募るばかりですが、この度、生まれて初めて(!)本気を出そうと思います。もうすでに遅いような気もしますが、ネットするのを我慢して、自分なりに頑張ってみようと思ってます。たまに更新することもあるかもしれませんが、その時は勉強サボってるなあと思ってください(^^;) 更新は10月下旬頃に再開する予定です。怠け者でダメ人間な管理人ですが、これからも生温かい目で見守ってくれるとうれしいです(*´□`*)♪ ※実はこっそり隠れてツイッターもやっています。あまり見られたくないですが、もし見つけたらリプくれると喜びます! 当サイトについて 動画は最近放送されたアニメを中心に( ´∀`)マターリ紹介しています。管理人の気まぐれや人気記事ランキング、リクエストなどを参照して過去のアニメも更新してます。最近はニコ動などのMAD動画やYouTubeなどにあるOP&EDもバリバリ更新!事前に動画共有サイトから埋め込みタグを取得しているので、他サイトに移動する必要はありません。再生マークをポチっとするだけでOK.゚(*´∀`)b゚+.゚ veoh アニメ動画専用。再生マークを一回押したら見れます。削除されている場合も結構あります。30分以上だと5分間しか見れませんが、ほとんどのアニメは30分以内なので全部見れます。→ Ranking MEGA アニメ動画専用。再生マーク赤をポチっとしたら、広告といっしょにもう一度表示されるので、再生マーク緑をクリックすると再生できます。あまり削除されません。72分間連続視聴すると動画が見れなくなりますので、その場合は54分空けてから見て下さい。また通常は1日に10本までしか見れません。→ Ranking YouTube アニメ動画やMAD動画など。再生マークを一回押したら見れます。アニメ動画の場合は削除されることが多々あります。MAD動画の場合はなるべくコメント付きのニコニコ動画で見ることをお勧めします。YouTubeだけで紹介(そんな時期がありました…)しているアニメ動画のページは、かなり削除済み多数です(*_ _)人ゴメンナサイ。全部はとても対応できそうにないので、どうしても見たい動画は【リクエスト】してください。→ Ranking ニコニコ動画 MAD動画など。再生マークを一回押したら見れます。削除されている場合もたまにあります。通常は登録しないと見れませんが、埋め込みなのでログイン不要です。コメントに慣れてない人は右下の吹き出しマークをクリックして非表示にしてみてください。広告は×を押して消して下さい。→ Ranking コメントについて↓一部更新しました!(9/23) いつもたくさんのコメントありがとうございます!遅くなる事もありますが、すべて読ませてもらってます♪ 少し注意事項です。動画ページには各ページ中部に感想を書くためのコメント欄がありますが、最近そのコメント欄に「動画が見れない」などのコメントが目立ちます。そのような視聴不可報告は【リクエスト・視聴不可・不具合報告】にコメントしてください。それ以外のページの視聴不可報告は見落としてしまって対応できないことがあります。ご協力よろしくお願いします。 上の注意事項は一部の方です。みんなの感想や応援のコメントには本当に感謝しています!励まされます!アリガトウ(●´∀`●)ノ 見れない時は… veohとMEGAの両方とも削除済みで見れない時は【視聴不可報告】にコメントして頂けると助かります。 動画の視聴に便利なサイト ■GOM PLAYER:MP4やFLV動画の再生ソフトです。DVD,AVIなどの再生にも対応しています。 ■GOM ENCODER :対応ファイル形式が豊富なカンタン高速動画変換ソフトです。PSP/iPod/iPhone/WALKMANなどに対応。 ■バンディカム:CPUの占有率が低く、キャプチャー中でもゲームがカクカクしません。無料動画キャプチャーソフトの新定番です。 動画を見る前or後に押してくれるとうれしいですd(≧▽≦*d) 【お気に入りに追加する】【 bookmark_hatena】 veoh Watch T.A.K.N.R. ~A Certain Scientific Railgun~ Eng Subbed 17 in ã¢ãã¡ | View More Free Videos Online at Veoh.com MEGA このページのタグ YouTube アニメ 無料 動画とある科学の超電磁砲 コメント(感想) 動画とある科学の超電磁砲 第17話「夏休みのつづり」に関するコメントを気軽に書いてください♪ 名前 クリック単価、広告の種類、管理画面の使いやすさなど総合的に判断しても1番オススメです(●`・v・) 今日の人気ページランキング にゃんこい! 第4話「美しい人」 おまもりひまり 第2話「海ねこスクランブル」 クレヨンしんちゃん シロをレンタルするゾ 昨日の人気ページランキング 荒川アンダーザブリッジ OP「ヴィーナスとジーザス」Full らき☆すた 第14話「ひとつ屋根の下」 【マイムマイム】マサオミマイム【紀田正臣】 君に届け 第13話「恋」 屍鬼 コメント/ひだまりスケッチ×365 第11話「9月28日 パンツの怪」 デュラララ!!ラジオ 略して デュララジ!! 第1回 デュラララ!! 公式パーフェクトガイド けいおん!の歌のシーンを集めてみた
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者 第6章 ①衣替えの季節 「それでねー、あの人ったらレトルト食品か外食ばっかりで最初の内は別に良かったんだけど最近は流石に…って ミサカはミサカは毎日こんなに美味しいものを食べてるヒーローさんに軽い嫉妬を覚えながら文句を言ってみる」 妹達の中でも末妹である打ち止めはフォークを休めることなく口に運び続けている。 「まあ確かにこんな美味い料理を毎日食べられる上条さんは幸せだと思うぞ」 「ナチュラルに惚気られたことにミサカは驚愕しながらも、頬を染めているお姉さまにお代わりの催促をしてみる」 「駄目よ、もう三杯もお代わりしたでしょ。 これ以上食べるとお腹壊しちゃうわよ」 「うー、でもお姉さまの作った料理をもっと食べたい」 「それなら、来たい時にいつでも遊びに来て構わないぞ」 「本当!!」 「ああ、打ち止めは美琴の妹なんだから俺の妹も同然だ ただ分かってるな?」 「うん、一人で出歩いちゃ駄目なんだよね」 「そうだ、何処か出掛ける時は必ず一方通行と一緒に出掛けること」 「…ねえ、今度あの人も連れてきていい?」 「…」 「ご、ごめんなさいって、ミサカはミサカはお姉さまに向かって無神経なことを言ったのを謝ってみる」 「…わよ」 「え?」 「いいわよ。 緊急事態だもの、今度打ち止めが来る時は一緒に連れて来なさい」 「うん!!」 その時、打ち止めの持つ携帯電話が鳴った。 「あの人からだ、下まで迎えに来てくれてるって!!」 「そうか、それじゃあ俺と一緒に下まで行くか」 上条と打ち止めは立ち上がると部屋の玄関に向かう。 そして打ち止めは美琴の方を振り向くと大きく頭を下げて言った。 「…お姉さま、色々とありがとう」 美琴が返事をする前に打ち止めは玄関から外に向かって出て行ってしまう。 打ち止めを一方通行に預けた上条は部屋に戻ると、何処か浮かない顔の美琴を背中から抱きしめる。 「…偉かったな」 美琴は上条の言葉に黙って頷く。 美琴にとって一方通行は悪夢の象徴そのものだ。 前に向かって進んでいても過去が消え去るわけじゃない。 美琴は呟くように言った。 「私はアイツのことを死んでいった子達の分まで決して許しはしない。 でも打ち止めのためにも、いつか憎しみを消し去りたいな…」 上条は美琴を抱きしめる腕に力を加える。 「そう思えるのは美琴の優しさと強さだ。 俺はこの件に関して美琴に何も無理強いすることは出来ない。 でも美琴のその気持ちを俺は尊重してあげたいと思う」 「ありがとう、当麻…」 上条の方へ顔を向けた美琴と上条は軽い口づけを交わすのだった。 「そういえば明日から衣替えか。 美琴は制服買え替えたりするの?」 「私は去年一年で大分身長が伸びて四月に買え替えたばかりだから特にその予定はないかな?」 「それじゃあ明日は午前中授業だし何処か遊びに行くか?」 「何だか最近、私達遊んでばかりじゃない?」 「美琴が嫌なら仕方ないんだけど… もうすぐ中間テストも始まるし、出来ればその前に遊び納めしておきたいかなって」 「うっ、その誘惑に勝てない自分がいる」 「なあ、美琴。 それで出来れば明日にも…」 「却下!!」 「…」 「今度はあっちから攻めてくるんだから自衛でしょ? それなら私も力になることが出来る」 「でも!!」 「あのねえ、この間だって本当は当麻を助けたかったのに泣く泣く陰からのサポートに徹したのよ。 当麻は自分の身の安全よりも学園都市全体を守る決意をした。 そして卑怯な言い方かもしれないけど、私よりもより多くの命を救う選択肢を選んだ」 「…悪い」 「ううん、当麻を責めてるんじゃないの。 当麻は私のことを周りの世界も含めて守ろうとしてくれてる。 だから私も当麻と当麻の周りの世界を守るために戦いたい」 神の右席、その構成員のヴェントと呼ばれる女性が近い内に学園都市に攻め込んでくるらしい。 ヴェントの実力は分からないが、その纏う雰囲気から只者ではないことは分かっていた。 誰かに警告して抵抗するものが増えたら、その分犠牲になる人間が増えると上条は脅されている。 しかし完全に準備をすることなくその日を迎えるわけにもいかず、上条は周りの人間に危機に備えるよう警告していた。 カエル顔の医者は患者のことだけは何があっても守ると約束し、 一方通行はもしもの時は命を懸けて学園都市内の妹達と打ち止めを守り抜くと言ってくれた。 学校の友人にも魔術師という単語は伏せて危機が迫っていることを伝えたが信じてもらうことは出来なかった。 友人の一人である土御門だけは柄にもなく妙に神妙な顔をしていたが… そして最後に上条は美琴に学園都市を出るように説得を続けていた。 大事な人だけ外に逃がそうとする行為に上条は少し恥を感じたが、それでも美琴のことが何よりも大事だった。 しかし美琴が首を縦に振ることはなかった。 「無理はしない。 まだやらなくちゃいけないこともあるし、当麻と一緒に帰ってこなくちゃ意味がないもの。 だから私も当麻の隣で戦わせて!!」 「…分かった」 「当麻!!」 「俺は必ず美琴の隣で美琴のことを守ってみせる。 だから何かあったら必ず俺の傍から離れるなよ」 「うん!!」 美琴は返事をすると上条に抱きつく。 イタリアでの一件で美琴は上条に対する過度なスキンシップは抑えると宣言したものの、今はすっかり元に戻ってしまっていた。 美琴が言うには何かあった時は覚悟を決めているらしく、彼女としてのスキンシップにシフトチェンジしたらしい。 上条としては美琴に手を出す気はまだ無いので、再び生殺しの状態に戻っただけだった。 割と上条から美琴にソフトなスキンシップを図ることはあるのだが、上条は美琴からのスキンシップに妙に弱かった。 さっきも自分から美琴の背中に抱きついたくせに、今は美琴に抱きつき返されて顔を赤くしている。 そうして平和な時間は何事もないように過ぎていく。 しかし上条も美琴も自覚していた。 この心地よい平穏な時間が制限時間付きのものだということを… 大きな戦いへと繋がる事件が起こる前日の夜は静かに更けていくのだった。 「それで何でアンタがここにいるの?」 「リハビリを兼ねた外での生活訓練だとミサカ懇切丁寧にお姉さまに説明します」 「ううん、そんなことを聞いてるんじゃないの… 何でアンタが当麻に抱きついてるのよーーーー!!!!」 この場には美琴と同じ顔をした少女がもう一人いる。 少女はミサカ10032号…通称・御坂妹。 現在その呼び名はあんまりだということで上条と美琴が一万人の妹達の名前を捻り出している最中である。 しかしながら取り合えず今は御坂妹と呼ばれていた。 そして御坂妹は美琴の目の前で上条の左腕にピッタリと抱きついているのだ。 「お姉さまは普段からこの方と生活を共にしているのだから、偶にはミサカが甘えたっていいじゃないですか? この方はミサカたちにとってもヒーローなんですから…」 「それはそうだけど…」 美琴もそのことは分かっている。 上条はみんなのヒーローで独占されるべき人物ではないことを… だから上条が五和に優しくしても美琴は上条のことを責めるようなことはしなかった。 しかし上条に必要以上にくっ付くことは別だ。 それは美琴にだけ許された恋人の特権だった。 美琴は上条の隣は自分のものだと言わんばかりに右腕に抱きつく。 (これは外から見たら幸せな状況なんだろうが何となく嫌な予感が…) 上条が空を見上げながら不幸とは決して口に出せないが不幸な状況に億劫としていると、目の前で何かが地面に落ちる音がした。 上条が顔を下げると、嫌な予感が当たったことに頭を悩ます。 目の前で青髪ピアスが信じられないものを見たという様子でワナワナと震えてる。 落ちたものの正体は青髪ピアスのカバンだった。 「カミやんが御坂ちゃんとラブラブなのは知ってたんやけど、まさか色んな意味で家族ぐるみの付き合いだったなんて… …カミやん、明日は覚悟しといた方がええで」 上条が弁解をする前に青髪ピアスは奇声を上げながら走り去ってしまう。 明日は少しばかり過激な一日になりそうだった。 「…当麻、大丈夫?」 「…明日帰ってきたら、いつも以上に優しく出迎えてもらえると嬉しいかな?」 「…うん」 そんな感じで魔術師という脅威よりも明日のクラスメイトによる裁判の方に目が向き始めた上条だったが、 今は恋人である美琴を誘った本当の目的を果たすの先である。 治療の調整があると言って病院に帰っていった御坂妹と別れ、上条と美琴は学園都市内の喫茶店でお茶を飲んでいる。 「いやー、助かったよ。 この間19090号に会った時にどの子か分からなかったら悲しい顔をされちまってさ。 本当は見ただけで分かれば一番いいんだけど、流石にそれはまだ難しいからな。 取り合えず今は何か見分けがつくプレゼントをしたいと思ってな」 上条のカバンの中には四つの小包が入っており、それぞれ違うペンダントトップが付いたネックレスが入っている。 先ほどまで足を運んでいたアクセサリーショップで購入したものだ。 今度病院を訪れた時にでも学園都市にいる妹達にプレゼントするつもりだった。 「当麻って思ったよりもそういう点に気が利くわよね。 きっとあの子達も喜ぶと思う」 そう言いながらも美琴の心境は複雑だった。 自分はまだ上条からアクセサリーといった感じのプレゼントをされたことがない。 醜い嫉妬だとは思いつつも、妹達にどうしても妬みを感じずにはいられなかった。 しかし次に発せられた上条の言葉に美琴の心は晴れやかなものになる。 「それで実は美琴にもプレゼントがあるんだ」 上条はそう言うと学生服のポケットから小さな箱を取り出した。 妹達へのプレゼントが長方形の箱だったのに対して美琴へのプレゼントは正方形に近い箱だった。 美琴は胸が高鳴るのを感じた。 「開けてみていい?」 美琴の言葉に上条は黙って頷く。 中に入っていたのは一組のペアリングだった。 小さなダイアモンドがあしらわれており、シンプルながらも美琴好みの可愛らしいデザインをしている。 「前にさゲーセンで取ったゲコ太のぬいぐるみをプレゼントしたろ? あの時から美琴にはちゃんとしたプレゼントをしたいと思ってたんだよ。 本当はイタリアに行った時もプレゼントを探してたんだが、流石に桁が違くてな。 学生は学生らしく身分相応なものを買うことにしたんだ。 まあその中でも無能力者の俺が買える程度のもんだから、本当に大した値打ちがあるもんじゃないけど…」 「ううん、そんなことないわよ…凄く嬉しい。 ねえ、当麻から私の指に嵌めてくれる?」 美琴はそう言って上条に指輪を手渡す。 「ああ」 上条が美琴の左手の薬指に指輪を嵌めると、美琴は嬉しそうに指輪を撫でる。 しかし晴れやかな気持ちの二人とは対照的に、空は徐々に曇り始めていた。 学園都市に流れる空気は何処か嵐が来ることを感じさせるのだった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者
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ここは深夜の第6学区。アミューズメント施設が集中するこの学区に今、花多狩から連絡を受けた穏健派を中心とした救済委員が集合している。 目的は・・・先日警備員の横槍を受けて逃がしたスキルアウトがこの学区の一角に潜んでいることが判明したからである。 「そういえば、安田ちゃんの能力って、何て名前なの?」 「えっ?」 「空間移動ってのはわかってるんだけど、能力名ってのは名付けることもできるじゃない? 実を言うと、俺も『土砂煙幕 サンドトリック 』って名前は自分で付けたものってね」 「なんだ、農条。その変な能力名は自分で付けたのかよ。 サンドトリック って安直過ぎねぇ?」 「そういうお前の『閃光身体 フラッシュボディ 』は何なんだよ。どこぞの変態よろしくの能力と能力名じゃないか。恥ずかしくないのってね」 「う、うるさい。好きでこの能力を使ってるんじゃねぇよ」 「・・・いいわよねぇ、能力者って。私なんか何の能力も無いし」 「・・・スマン」 「・・・ゴメン、姐さん」 花多狩から今回の襲撃作戦を聞いている最中にコソコソ話す他の救済委員達。 花多狩の話は的確なのだが、どうにも口調のせいか眠くなってしまうのだ。故に、こうやってコソコソ話をすることで眠気を覚まし、 そこに花多狩の説教を受けることで完全に覚醒するというのが、穏健派救済委員の日常の1つとなっている(花多狩は大いに不満)。 「え、え~と、私の能力は インポート って言います」 「 インポート か・・・。当て嵌める字はどんなのを使っているの?」 「・・・・・・『劣化転送』・・・ですね」 「へぇ、『劣化転送』ね。・・・・・・『劣化転送』!?何でまたそんな自虐溢れる字を・・・」 「もしかして安田って・・・マゾ?」 「ち、違います!!私はマゾなんかじゃありません!!・・・ちょっとした理由があって」 「ふ~ん、理由ね・・・」 前回土まみれになったライダースの代わりに啄から押し付けられた界刺のスーツ(但し電飾は外している)を着ている春咲の発言に結構驚く農条と仲場。 彼等は自身の能力名は自分で名付けている。名付け方は千差万別だろうが、 それが直訳だろうが安直だろうが、その能力に見合った名前を付けるのが通常だ。 だが、春先は自身の能力によりにもよって『劣化転送』という自身の能力を卑下するかのような名前を付けているのだ。 「まあ、レベル2の能力ですし。できることも少ないですし。こういう名前の方がふさわしいかなって」 「ふさわしいって・・・」 「・・・そういうもんかなあ」 かくいう農条は春咲と同じレベル2、仲場に至ってはレベル1である。そんな彼等でも春咲のようなネーミングは絶対にしないであろう。 「(この娘・・・強気なのか弱気なのかよくわからないってね。もしかして、このアンバランスさに安田ちゃんの抱えているモノの片鱗があるのか?)」 農条は先日の界刺とのやり取りを思い出す。自分は彼女を見捨てないと決めた。 ならば、彼女が抱えるモノを見極める必要がある。でなければ、何時までも彼女の悩みの解決には達せられないからだ。 「鴉。いよいよ『閃天動地』の実戦投入か」 「ああ。安田嬢にこの『閃天動地』の素晴らしさを教授するためにも結果が必要だからな」 「そうでござるな。拙者も命の次に大事なこのマスクに電飾を付けてみたでござる。いかがでござろう、師匠?」 「ああ。よく似合っているぞ、ゲコ太!・・・実はな、この『閃天動地』の真価を発揮させるための“秘策”を刺界が思い付いたそうだ。 そこで今回のスキルアウト討伐ではその“秘策”を試したい。ゲコ太!志道!どうか協力してはくれないか?」 「拙者、師匠のためなら何でもする覚悟でござる!!」 「鴉にはいつも世話になっているからな。いいぜ、付き合うよ」 「(何をブツブツ言っているのかしら?あの変人集団は)」 啄達がコソコソしているのを怪訝に思う花多狩。今回の作戦については一通り説明し終えたが、如何せん不安材料は何個かある。 目の前にいる変人集団もその1つ。彼等はいざという時は頼りになるのだが、言い換えるとそれ以外では何をするか知れたもんじゃない奴等なのである。 「(安田さんを正しい方向へ導くのが私の役目。今回の作戦でもできる限り彼女をフォローしないと)」 他には、安田もとい春咲の現状も不安材料の1つであった。 不安定な春咲を支えると決意した花多狩は、必要以上に春咲の動向に気を払っていた。 先程の農条と仲場との会話で春咲の仕草や態度が固いことに気が付いていた花多狩は、色んな可能性を思い浮かべる。 「(反応が鈍い・・・体調が悪いのかしら?何だか雰囲気的にやつれているようにも見えるし。それか、さっき言っていたネーミングに何か関係が?)」 救済委員外でも慈善活動をしているためか人の機敏に聡い花多狩は、人の仕草や態度からその当人が抱く感情を見極める術に長けていた。 「(・・・ととっ。安田さんのことも気に掛かるけど、今は作戦に集中しないといけないわね。皆の命が掛かっているんだし)」 とりあえず思考を春咲からスキルアウト討伐作戦に切り替える花多狩。 戦場で必要以上に気が散るようでは自分を含めた仲間に危険が及ぶ可能性が高くなる。指揮官的役割を負う彼女だからこそ強く感じるそれは、 戦場においては重宝される性質である。故に、他の穏健派救済委員から花多狩が指示を出すことに異論を挟む者はいない。 「(強いて気に掛かると言うのならば・・・やはり“彼”か)」 花多狩の視線の先にいるのは春咲と同じガスマスクを被る男―界刺―であった。 以前のように他の救済委員の輪に加わらず、遠くから静観の構えを崩さないこの男こそ、花多狩が抱える最大の不安材料とも言えた。 「全員配置についた?」 「俺達十二人委員会は全て所定の位置に辿り着いた」 「OKってね、姐さん。安田ちゃんも一緒にいるよ」 時刻はもうすぐ日付が変わる午前0時に指しかかろうとしていた。花多狩達救済委員の面々は標的のスキルアウト達が屯って居る空き地の周囲へ張り付いた。 「それじゃあ、時間合わせをするわよ。今は23時58分25秒。突入時刻は午前0時。いいわね?」 「「了解」」 作戦では、まず農条の『土砂煙幕』でスキルアウト達の行動を奪い、その隙に各人が突入し叩き潰すという至極単純な、それ故に有効な戦略であった。 59分を過ぎ、各人の緊張感が高まっていく。もうちょっとで午前0時になろうとしたその時、 「ションベン、ションベン~っと」 「!!」 スキルアウトの1人が小便をするために、空き地の外―正確には空き地を囲む木製の壁が風化により崩れている部分から出たその場所―に現れた。 そこは・・・農条と春咲が張っていた場所。 「(ヤベェ!!早く身を隠さな・・・)」 「(行きます!)」 「や、安田ちゃん!?」 咄嗟に身を隠そうと行動した農条には、飛び出した春咲を制止することはできなかった。 相対するスキルアウトと春咲。一応春咲も風紀委員になるために格闘術の基本は習っている。 下手に能力を使って攻撃するよりも、絞めるなりして気絶させた方が得策である(空間移動による急所以外への攻撃では敵が大声を挙げてしまうから)。 そう判断した春咲は瞬間的に相対した男との身長差を考慮、男の首を絞めるためにまずは手を捻り、次に足払いを掛けて地面にこかせようとする。 しかし・・・ ドガラララ!!! 「何だ、今の音は!?」 「(し、しまった!)」 そのスキルアウトの体重が予想以上に重かったからか、春咲が知らず知らずの内に焦っていたからか、はたまたその両方か。 春咲は相対した男を地面にこかせるのでは無く、風化により脆くなった木製の壁にぶつけてしまったのだ。 もちろん、そんなことをすれば大きな音がするのは当然のことで、 「あ、あの女は!!この前俺達を襲った・・・」 「チッ!!ここも嗅ぎ付けられたってのかよ!!」 「武器を出せ。あの女以外にもいる筈だ!!どこまで行っても追って来るんなら、ここで返り討ちにしてやれ!!」 「(マ、マズイ!!)」 スキルアウト達は騒然としながらも、すぐに武装を整えて迎撃態勢に入ろうとする。指揮官である花多狩は作戦の失敗・状況の悪化に唇を噛む。 瞬間的に思考がストップする。その隙をスキルアウトは逃さない。 ドドドドドドッッッ!!! 「!!」 スキルアウトの何人かが木製の壁に向かって銃弾を乱射する。何の能力も持たない花多狩はすぐさま壁から離れる。 その離れた一瞬の後、銃弾の嵐が花多狩の居た場所を貫通する。 「くっ!!み、皆は・・・」 すぐにでも携帯で仲間と連絡したい花多狩であったが、今の現状ではそんな暇も与えられない。 とりあえず今は、空き地から離れるしかない。歯噛みする花多狩が足を向けたその先に・・・見知った男が立っていた。 「死ねええぇぇ!!」 花多狩が居た場所に銃弾が撃ち込まれる前、スキルアウトに見付かった春咲にも銃口が向けられていた。 自分の失態に茫然自失状態であった春咲には、銃口が向けられたことに気が付ける余裕は無かった。 「させるかってね!!」 ボスッ!!! 「ぐあっ!!目が!!こりゃあ・・・あん時の土の塊か!!」 「安田ちゃん!!こっちだ!!」 「えっ、えっ」 土の煙幕で身動きが取れなくなったスキルアウト。その隙に春咲を強引に引っ張って空き地から離れて行く農条。 「作戦は失敗だ!!花多狩姐さんとも連絡が取れねぇし、今はこの場から離れるしかないってね!!」 「し・・失敗・・・。“また”?」 「!?や、安田ちゃん。今はこの場から離れることだけを考えるんだ。早く!!」 急に立ち止まってしまった春咲。農条はそんな彼女を力ずくで連れて行こうとする。だが、 「私は・・・逃げない」 「安田ちゃん!?何を言っているんだ!?」 春咲はこの場から離れないと農条に宣言する。 「ここで逃げたら・・・私が『ここ』にいる意味が無くなっちゃう!!私は無力じゃないって証明するために『ここ』にいるのに!! “また”失敗して逃げるくらいなら・・・皆の足を引っ張るだけ引っ張って最後に逃げるくらいなら・・・死んだほうがマシ」 「安田ちゃん・・・」 ガスマスクに隠された春咲の顔に浮かんでいるそれは・・・悲愴。 「ごめんなさい、農条さん。こんな我儘な女に付き合ってくれて。でも、もういいの。農条さんだけでも逃げて」 「そ、そんなことできるわけないだろう!!仲間をほっぽいて俺だけ逃げられるわけないっての!!」 「これは私のミス。だから私が責任を取らないと。失敗ばかり・・・役立たず・・・こんな真似しかできない女でも・・・最期の落とし前はつけないと」 「安田ちゃん!!」 「ありがと。・・・そう皆に伝えて下さい。それじゃあ!!」 目に涙を浮かべながら、悲愴な表情を浮かべながら、それでも“笑って”感謝の言葉を農条に伝えた春咲は戦場へ戻って行く。 「安田ちゃん!!」 ドドドドッッ!!! 「ぐっ!くそっ!!」 春咲を追い掛けようとする農条だったが、それはスキルアウトの銃弾に阻まれる。農条は春咲の後姿を見送ることしかできなかった。 そんな彼の内ポケットから鳴り響く携帯電話。彼は苛立ちながらも周囲に気を払いながらその電話に出る。その電話主は・・・ 春咲は走る。彼女が被っていたガスマスクは何時の間にか外されていた。目的地は・・・戦場。命のやり取りが行われているその場所に足を走らせる。 春咲は泣いていた。自分の失態に対して。自分の無力さに対して。他にも理由はあるだろうが、総じて・・・自分自身への怒りのために泣いていた。 自分が無力じゃ無いことを証明するために来た『ここ』で、自分自身の力不足を痛感させられた。 それは、自分だけでは無く仲間と呼んでくれた人達にも危害が及んでしまった。及んだ事実が生まれてしまった。 変えようのない事実。だからこそ、最期の落とし前は自分の手で。たとえ命を落とすことになったとしても。それで皆が救われる可能性が上がるのなら。 そして、春咲の目と鼻の先に空き地―戦場―が見えたその時に姿を現したのは、 「死にに行くのかい、お嬢さん」 「!!・・・界刺さん」 ガスマスクを被っていない―『光学装飾』を解除したのだろう―界刺が木製の壁にもたれていた。 近くでは何かの爆発物が爆発したのか、盛大な黒煙が吐き出され、同時に轟音が鳴り響いている。 「安心しなよ。ここら辺は俺の『光学装飾』で木製の壁がぶち壊れているように見せているから。つまり、奴等には“誰もいない状態”に見えているからさ」 「そこを・・・どいて下さい。私は・・・あそこに行かなきゃならないんです!!」 界刺の言葉をまるで無視するかのように言葉を放つ春咲。 「嫌」 「嫌って・・・!!何で、何であなたは私の前に立ち塞がるんです!?興味が無いのなら放っておいて下さい!! 私がムカつくのなら・・・無視していて下さい。あなたがムカつく女は今から戦場で命を落とすんですから!!」 血反吐を吐くかの如き声を挙げる春咲。その表情には悲愴に加えて憤怒の色が浮かんでいる。それは本当に追い詰められた者が浮かばせる“色”。 「何で君が命を落とすって決まってんの?」 「へっ?」 だからこそ、界刺の放った言葉をすぐには理解できなかった。 「だから、何で君が命を落とすって決まっているんだい?そんなことはやってみなくちゃわかんないだろう?まあ、その可能性は極めて高いだろうけど」 「だ・・・だ・・・だって!!貴方が言っていたじゃないですか!?私は死ぬって!!」 「あぁ、そんなことも言ったっけかな。でもさ、こうも言ってたよな?『多分だけど』ってね」 「!!で、でも!!」 「君はさ・・・そんなに死にたいのかい?だったら俺の予想は外れだな。ここまでの死にたがりだったなんて。こういう人を自殺志願者って言うのかな?」 「わ・・・私は責任を取らないといけないんです!!皆を危険な目に合わせたその責任を!!皆を救うために!!」 「救うために・・・ね。大層なお題目だけど・・・残念だったね。その必要はないよ」 「えっ?」 春咲が疑問の声を発した瞬間に、界刺が指を鳴らす。そして、変化する光景。春咲が目にしたのは・・・ 「ハハハハハッッッ!!この俺が貴様等如きに遅れを取るわけがないだろうが!!あの娘との誓いがある限りな!!」 「さすがは師匠!!拙者ももっと精進せねば!!」 「刺界が唱える“秘策”を試すこともできたし、今回は上々かな?これは、結構使えそうだ」 「全く、そういうことは作戦前に言ってくれないかしら?そうしたら、もっとスムーズに事が運べたでしょうに」 「安田ちゃん・・・大丈夫か?くそっ、電話がイカレてやがる!さっき落としたせいか?」 空き地の中央に立つのは啄、ゲコ太、仲場、花多狩、農条という救済委員の面々である。 先程まで暴れていたスキルアウト達は皆、地面に臥せていた。 「な、何で・・・?どうやって・・・?」 「君が突入に失敗した後に、俺が啄達に提案した“秘策”を用いたの。啄の能力と併用したんだけど、効果テキメンだったな。 あの銃弾の嵐が振り撒かれていた時に“秘策”を導入し、敵さんを混乱させている間に 花多狩と農条に接触とか連絡を図った上で、連携して事に当たっていたわけ。 もちろん、ここに君が来た時点で君の目に入る情報を俺が操作していたからな。君にはわからなかったろうけど」 「・・・ヒッ!痛っ・・・」 全てが終わっていた。その事実を聞かされた春咲は思わず腰を抜かしてしまう。それは致し方の無いこと。先程まで命を失うつもりでいたのだから。 「俺が嫌って言ったのは君が介入することで、討伐に支障が出ることを避けたかったからだ。ようは時間稼ぎ。わかったかい、腰の抜けたお嬢さん?」 界刺の言葉はどこまでも厳しい。彼は自分が無力であることを認めろと言っているのだ。少なくとも春咲はそう受け取った。 「とまぁ、一件落着と言いたい所だけど・・・まだ終わっちゃあいないよ?」 「えっ?」 界刺の言葉に顔を上げる春咲。その目に入って来た映像は、 「!!」 まだ気絶していなかったスキルアウトであろう1人の男が、手に持った拳銃を農条に向けていた。 「俺は君に何かあっても何もするつもりは無い。これからも。でも、俺をムカつかせた責任は取ってもらう」 倒れているが故に、農条達は銃口が向けられていることに気が付いていない。 今まさに引き鉄が引かれようとしている。 「皆のために責任を取るってんなら・・・“死んで”じゃ無くて“生きて”果たせよ、大馬鹿野郎」 その瞬間に春咲の手の平に乗せられたのは―小石。 春咲に小石を与え、春咲の目に入る光を捻じ曲げて今の光景を見せているであろう男はもう一言だけ言葉を付け加える。 「力を証明したいのなら・・・名誉ある死を遂げた英雄としてじゃ無くて、無様に生き残った凡人として証明してみせろよ、春咲桜・・・!!」 その言葉を受けて、春咲桜は『劣化転送』を発動する。己の仲間を護るために。 「ありがとう!本当にありがとう、安田ちゃん!!」 「い、いえ。私は農条さんに褒められるようなことは何一つ・・・」 ここは第7学区。救済委員の面々は自分達の溜まり場に戻って来たのである。あれだけ大騒ぎになれば、すぐにでも警備員が駆け付けるに違いない。 そう判断した彼等は、第6学区から早急に去ったのである。 「そんなこと無いってね!!まさか、まだ気絶していなかったスキルアウトがいただなんて。安田ちゃんの力が無かったら俺は今頃・・・」 「死んでいたかもな。ツイてるな、農条。しっかし・・・空間移動能力ってやっぱスゲーな」 「そうでござるな!!安田殿!拙者、深く感動しておるぞ!!」 「だ、だから私は・・・作戦をメチャクチャにする所だった・・・」 「確かに貴方のせいで危うく作戦が瓦解する所だったわ。それについてはきちっと反省してもらわないと」 「花多狩姐さん・・・」 「でもね。貴方のおかげで、私は仲間を失わずに済んだ。それは紛れも無い事実よ」 「花多狩さん・・・」 「だから、改めてお礼を言うわ。指揮官としてもね。本当にありがとう、安田さん」 「俺からももう一度礼を言うよ。本当にありがとうってね!!」 「・・・ど、どういたしまして///」 「おい、農条よ。その“~ってね”っていう口癖は何とかなんねぇのか?こういうシーンで出されると、感動が削がれるっていうかよ」 「う、うるさいな。仲場は一々細かいトコまで気にしすぎなんだってね」 「『閃天動地』の発展形・・・あの“秘策”をどう名付けたものか・・・ブツブツ」 「さっきから何をブツブツ言っているの?独り言なら余所でやって頂戴」 減らず口が絶えないが、それでも皆の顔はどこか緩んでいる。それは、討伐がなったからだけでは無いだろう。 「あ~、やっと帰って来た。もう、何処に行ってたのよ~花多狩姐さん」 「羽香奈・・・何故貴方がここに?」 そんな花多狩達を溜まり場で待っていたのは、銀色のカチューシャを付けた少女―羽香奈琉魅―であった。 「どうしても何も、上下ちゃんから頼まれてさあ。でなきゃ、こんな時間までこんな所にいないっての」 「峠が・・・用件は」 「姐さんに用って言うよりは、第7学区で活動する穏健派の救済委員全員に対する用件かな?」 「それって・・・」 「うんにゃ。姐さんが考えてる通りだよ。『過激派の救済委員と会合を開きましょう』っていうお達し」 「やっぱり・・・」 「えっ?過激派って。それにあの女の子・・・私達を穏健派って」 「・・・安田ちゃんにはまだ教えていなかったけど、救済委員にも派閥みたいなのがあってね。 俺達みたいなスキルアウトや無能力者狩りだけをを狙う救済委員は一般的に穏健派とされているんだ。 一方過激派の連中は風紀委員や警備員にまで手を出しているんだ。イカレた奴も多いし、正直関わりあいたくないってね」 「そ、そうなんですか・・・」 知らなかった事実に驚きの声を挙げる春咲。組織というものは、やはりそういうものなのかと1人納得する。 「会合は3日後。午後10時から、この溜まり場で行うって言ってたわ。もちろん、全員出席でね。・・・おんや?新入りが入ったの?」 「ええ。最近ね。中々参加しない貴方は会うのが初めてだったわね」 「こりゃお手厳しい。あたしだって色々忙しいの。で、名前は?うん?2人共ガスマスク被ってさ。あの男運皆無な女みたい」 「コラッ!!羽香奈!!」 「はいはい。あたしが悪うござんした」 「わ、私は安田って言います。よろしくお願いします」 「自分は、誇り高き安田先輩が下僕!!刺界と申す者であります!!以後お見知りおきを!!!」 「・・・何ていうか、マスクを被ってる奴等って変人ばっかりなのかなあ」 「へ、変人って・・・」 「あ~、ごめんごめん。アンタは別よ。自己紹介が遅れたわね。あたしは羽香奈琉魅ってんだ!一応穏健派だから!よろしく!」 「よ、よろしくお願いします」 比較的テンションの高い羽香奈に戸惑う春咲であったが、何とか挨拶はできた。これから会う過激派の救済委員とはどういう人達なのか。 期待と不安に胸が膨らむ春咲であった。 「はぁ~、桜の奴、遅っせーな!どこほっつき歩いてるんだ?こりゃあ、躯園姉ちゃんに言い付けないと」 ここは、春咲桜が住む家。深夜2時になろうかというこの時間帯にも関わらず起きているのは金髪のツインテールの少女。 彼女の名は春咲林檎。春咲桜の妹であり、春咲三姉妹の三女である。 「躯園姉ちゃんもこの所家に帰らないし、パパもママも仕事でお留守。1人留守番をしている林檎ちゃんの身にもなれっつーの」 春咲家は能力開発のエリート一家である。両親は著名な科学者で、長女と三女はレベル4という高位能力者である。 唯一次女―春咲桜―だけがレベル2という低能力ランクに留まっている。そのためか、春咲桜は長女と三女から家庭内暴力を受けているのだ。 「桜の奴が帰ってきたら、一発かましてやんねぇとな。低能力者の分際でこの林檎ちゃんに家事を押し付けやがって。 このツケ・・・そのカラダできっちり払ってもらわなきゃね。あー楽しみだなあ・・・苦痛に歪む桜の惨めな顔が。クスッ」 continue!!
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【登録タグ Moll P デフォ子 曲 曲英語 雪見だいふくP】 作詞:雪見だいふくP 作曲:雪見だいふくP 編曲:雪見だいふくP 唄:Moll、デフォ子 曲紹介 ZIPがテーマの曲。 英語パートはMoll、日本語パートはデフォ子が担当。 歌詞 Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything and to use it 君がくれた秘蔵のZIPのパスは鏡 それの意味が分からずググった はじめて開けたZIPの中身は全てグロ画像 騙されて、途方に暮れ、欝になった昨日 忘れないよ、あのトラウマ それでも僕はZIP(ゆめ)を追いかけるよ Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything and to use it 君がうpした画像の詳細をはよ寄越せ 分からないならググれと言われた やっと見つけたZIPはパス不明で開かない 虚無感に包まれて不貞寝をした今朝 忘れないよ、あの虚しさ それでも僕はZIP(ゆめ)を追いかけるよ Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything Please give me a ZIP Please give me a RAR Please give me a 7Z I need your treasure I want your everything and to use it コメント 歌詞でワロタ -- 名無しさん (2012-09-24 04 20 48) ZIP(ゆめ)wwwwwwwwwww -- 名無しさん (2012-09-25 12 24 38) ボーカルパートの音量がちょい小さいのが残念 -- 名無しさん (2012-09-26 15 12 33) 名前 コメント
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前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある乙女の小さな願い 特別編 舞台裏 エピローグ 公園にて 美琴「アンタのことが好きだって言ってんのよ!これ以上言わせんな!鈍感馬鹿!!」 上条「御坂―――」 『ハイ!オッケーです』 全員「お疲れ様でしたー」 上条「お疲れ美琴」 美琴「お疲れ様当麻!」 上条「あー終わったー」 美琴「まだおまけがあるみたいよ?」 上条「そうなのか?」 美琴「私達の出番はこれで終わりみたいだけど」 上条「それじゃ片付けたら飯でも行くかー」 美琴「うん!」 上条「それにしても、いきなりドラマの撮影だもんなー」 美琴「びっくりしたわよね」 上条「ああ、ものすごく疲れた」 上条「それで、おまけって何をするんだ?」 美琴「今回の作品の舞台裏を見せるのね」 上条「話にオチをつけられなかったから、おまけで誤魔化そうとする作者の安易な考えだな」 美琴「えっとメモによると『作品のイメージを壊したく無い人はおまけは飛ばしてください』だって」 上条「シリアスの舞台裏を見せるだけで作品のイメージって壊れるものなのか?」 美琴「さあ?楽屋ネタってことじゃない?」 上条「うーん、上条さんはとてつもなく嫌な予感しかしないんですが・・・・」 美琴「私も嫌な予感しかしないわ」 上条「悩んでても仕方ないし、おまけの間に片付けやっとくか」 美琴「そうね、さっさと終わらせてご飯食べに行きましょ♪」 上条「もう一度念を押すが、戻るなら今のうちだぞ?」 美琴「誰に言ってんの?」 おまけ1 出られなかった人の悲しみ ゲーセンにて 黄泉川「もうすぐ完全下校時刻じゃん」 美琴・佐天・初春「はーい」 黄泉川「え?私のセリフこれだけじゃん?」 黄泉川「しかも名前の無いアンチスキルの役じゃん」 一方通行「ハッ、モブキャラにはそれがお似合いだっての」 黄泉川「そう言うお前は出番すら貰えなかったじゃんよ」 打ち止め「撮影現場まで来たら出番貰えるかもって思ったのに 意味が無かったねってミサカはミサカは残念がってみる」 一方通行「何言ってンだこのクソガキ」 打ち止め「ドラマ撮影って聞いて二人で演技の練習してたのにねってミサカはミサカは練習風景を思い出してみたり!」 一方通行「あァ?別に練習なンてしてねェし、本を声に出して読ンでただけだし」 打ち止め「セリフが貰えた黄泉川が羨ましいねってミサカはミサカは黄泉川に羨望の眼差しをおくってみたり!」 一方通行「べ・・・・別に羨ましくなンてねェし」 打ち止め「ハイハイ、そういうことにしといてあげるってミサカはミサカは暖かい目で見守ってみる」 おまけ2 白井黒子の性癖 常盤台学生寮208号室にて 白井「ただいま帰りましたの、ってお姉様はまだお戻りになられてませんのね」 美琴「あっ!黒子!」 白井「はて・・・?今お姉様の声が聞こえたような?」 美琴「黒子!私はここよ!」 白井「お姉様を思う気持ちが強すぎて、ついにお姉様の幻聴まで聞こえるようになるなんて」 美琴「何言ってるのよ黒子!」 白井「おおおっお姉様!?いいいいいっいったいどどどどうなされたんですの?そんなお姿になってしまって・・・・・・」 美琴「・・・・・・・分からないわ、鏡を見ていたら急に小さくなって」 白井「小さいお姉様ああああ、ハァハァ、ああ持って帰りたいですの~」頬スリスリ 美琴「ちょっと黒子」 白井「ああぁあぁええわ~、小さいお姉様可愛すぎますの~」 美琴「やめなさいって!」ビリビリ その後、真っ黒子となった白井が復活するまで撮影はストップした。 おまけ3 がんばれ上条さん 部屋の前で テイク4 上条「白井か?珍しいな、どうしたんだ?」 白井「こんにちはですの、実はあなたにお願いがあって参りましたの」 上条「俺に?いったい何の用だ?」 美琴「アンタの右手に用があってきたのよ」 上条「えええっ!?どうしたんだ御坂?何でそんなに小さくなってんだ!?」 『ストップでーす』 美琴「ちょっと・・・・、アンタの次のセリフは『御坂の声?どこにいるんだ?』でしょ?」 白井「いつになったら上条さんはセリフを覚えるのですか?」 上条「悪い・・・・次は必ず」 テイク5 美琴「アンタの右手に用があってきたのよ」 上条「美琴の声?どこにいるんだ?」 美琴「名前で呼んでくれるのは嬉しいけどさ・・・・」 上条「あ・・・」 ☆ テイク9 上条「御坂の声?どこにいるんだ?」 美琴「ここよ!」 上条「御坂の人形か?よくしゃべるなー」 美琴「人形じゃないわよ!」 上条「しゃべるのかこの人形!」 美琴「しゃべることはさっき確認したじゃない」 上条「NGだったんですね・・・・」 ☆ ☆ ☆ ☆ テイク18 上条「白井か?珍しいな、どうしたんだ?」 白井「こんにちはですの、実はあなたにお願いがあって参りましたの」 上条「俺に?いったい何の用だ?」 美琴「アンタの右手に用があってきたのよ」 上条「御坂の声?どこにいるんだ?」 美琴「ここよ!」 上条「御坂の人形か?よく出来てるなー」 美琴「人形じゃないわよ!」 上条「しゃべるのかこの人形!」 美琴「だから違うって言ってんでしょうがっ!!」 上条「えええっ!?どうしたんだ御坂?何でそんなに小さくなってんだ!?」 美琴「んなこと、わかんないわよ!」 上条「・・・・・・・とりあえず家の中に入れよ」 (やっと言えた~) と、上条は感動の涙を流す。 美琴「アンタなんで泣いてんのよ?」 上条「あ゛」 白井「NGですの・・・・」 おまけ4 命短し恋せよ乙女 巡回の時に 寮監「白井、御坂の姿が見えないがどうしたんだ?」 白井「お姉様は先に布団に入って寝ていますの」 美琴「Zzz」 白井「お姉様?」 美琴「Zzz・・・・・とうまぁ」ムニャムニャ 寮監「私の唯一の出番のときにNGとは・・・・、覚悟は出来ているんだろうな?」 白井「ちょっと待ってください寮監! NGを出したのは寝てしまったお姉様で・・・・・」 寮監「連帯責任だ」 白井「お姉様早く起きてくだs」 ゴキッ 美琴「ん~黒子?どうしt」 ゴキッ おまけ5 白井黒子の性癖2 露店にて 白井「そうですか、捜査にご協力ありがとうございますの」 店主「礼を言うなら何か買ってってよお嬢さん」 白井「残念ですが、わたくしの趣味に合うような・・・・・ん?」 《超絶媚薬》と書かれたビンが目に入る 白井「こここおkっこれは、コレの効果を教えてくださいですの!」 店主「え?いや台本と違うんですが・・・・・」 白井「で・す・か・ら! この薬の効果を教えろと言ってるですの!」 店主「あひー?」 美琴「その薬を誰に使おうとしてるのかしら?」 白井「それはもちろんお姉様に・・・・ってお姉様? なぜここに? 今日の撮り分はもうお済ませになったはずでは?」 その後、やっぱり真っ黒子になった白井が復活するまで、撮影はストップした・・・・ おまけ6 がんばれ上条さん2 小萌先生との電話 上条「上条です」 小萌『上条ちゃんですかー、今日補習があること忘れてないですよね?』 上条「小萌先生ですか・・・・今日はちょっと簡便して欲しいんだけど」 小萌『ダメですー、上条ちゃんはバカだからたくs』ピーピーピー 上条「あ、電池切れだ・・・・」 土御門「カミやんー」 青髪「小萌センセーを泣かせるんやないでー」 上条「土御門に青髪?なんでお前らがここに?」 青髪「小萌センセーの電話を一方的に切りおってからに! 許さへんで!!」 小萌「上条ちゃん・・・・・・」ウルウル 上条「これは携帯の電池が切れてですね・・・・」 土御門・青髪「「言い訳無用!正義の鉄槌を受けろ!!」」 上条「だぁー不幸だぁー」 白井「電話シーンだけで4回もNGを出していたら、電池が無くなって当然ですの」 美琴「電気は大切にね!」 おまけ7 やっぱり上条さん 美琴捜索途中 上条(前にも御坂を捜して街中走り回ったことがあったよな・・・・) 上条(もしかして!)ダッ 上条「うわっ!?」ズサー 上条は走り出そうとしたが盛大に転んでしまう。 白井「か、上条さん?」ククク・・・ インデックス「と、とうま?」プププ・・・ 二人は必死に笑いをこらえて演技を続けている。 上条「み・・・・御坂!待ってろ! すぐ行くぞ!!」 何事も無かったかのように起き上がり、そして走り出す。 インデックス「さすがに無理があるんだよ」 白井「やっぱりNGですの・・・・・・」 おまけ8 そして二人は・・・ 上条「ふう~、ようやく片付け終わったな」 美琴「そうね・・・・」 上条「今回の撮影いろいろあったよな~」 美琴「本当ね、みんな最初は緊張してセリフも棒読みとかあったしさ」 上条「まあ上条さんの素敵演技力の前ではアカデミー賞も夢じゃありませんが」 美琴「あれだけNG出しておいてよく言うわ!」 上条「悪い・・・・、なかなか台本覚えられなくってさ」 美琴「私のセリフは全部辛いのばっかりなんだから! NGで何回も同じこと言わせないでよねっ!」 上条「ごめん・・・・・・」 美琴「私を泣かせた責任、取ってもらうわよ?」 上条「演技じゃなかったんですか?」 美琴「最後まで涙は流すなって言われてたんだけどね、当麻のことを想って演技してたら自然に出てきちゃったの・・・・・・」 上条「そうか・・・・・・、責任取るからさ、これからドラマの続きを二人で作らないか?」 美琴「当麻・・・・・」 白井「続きは帰ってからやって欲しいのですの!」 インデックス「それじゃ私が帰るところがなくなるかも!」 一方通行「俺の出番はないンですかァ?」 学園都市のバカップル 特別編 & とある乙女の小さな願い 舞台裏 終 前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある乙女の小さな願い
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依頼説明を終え、20代程の男が椅子から立ち上がる。 「ふむ…」 考え込むような仕草を見せるが、実際には彼の心は、依頼を受けるという方向でほぼ決まっていた。 ――あいつとも相談してみるか… まぁ、どうせあいつの事だ。マスターにお任せします。としか言わないだろう。 そんなことを考えながら、男は部屋を出てガレージへと向かった。 ガレージの中へ入り、彼はそこにある防術機を見上げる。 ほとんどのパーツを付け替えたばかりで、愛機と呼ぶにはまだ早い機体がそこにあった。 リロード壱型の胴体にブラスタの胴体の下半分を着けたような胴体に、五月雨の腕部、頭部、腰、脚部。 背部にはリロード壱型と同じものを見つけてきて取り付け直した2対のスラスターが、 右腕には平凡な防術機用アサルトライフル、左腕には作業機乗り時代からの愛用品のチェーンソーが保持されていた。 彼は脚立に登りこの防術機のコックピットに入り込むと、キーを挿してスイッチを入れる。 キィィィインという甲高い音と共に動力炉が始動。少して防術機が完全に起動した後、コックピット内の小型の画面にAS-OSの文字列が現れ、無機質な女性の声が鳴った。 『おはようございます、マスター。』 「あぁ、おはよう。」 作業機時代のDDD-OSからAS-OSへとアップグレードされて間もないAS-OSである。 機体そのものも、胴体とチェーンソー以外元のパーツは残っていない。パーツ購入費と彼女にかかった費用で、彼の懐は寒かった。 機体やOSをアップグレードしたのは、傭兵を始める為だ。作業用に転用されたリロード壱型で工事などに勤しんでいた彼だったが、より稼ぐために傭兵を始めたのだ。 「なぁ、リリィ」 『はい』 リリィとはこのAS-OSのパーソナルネームだ。ありふれた名前だが、あまり凝り過ぎても気楽に呼べないので、彼はこの名前を気に入っている。彼女は...名前の良し悪しはまだわからないだろう。 「こんな依頼を受けようと思ってるんだが...お前はどう思う?初任務だからな。お前にも相談しておきたい。」 言いながら、彼は機体にメモリースティックを差し込む。 『データをロード...完了。マスターにお任せします。』 そう言うと思った。彼は笑いながら呟く。 「あー、何だ、成功確率とか出せないのか?」 『演算開始...完了。今回の任務が予定通りに進んだ場合、任務が成功する確率は高いでしょう。』 あまりにも無機質な台詞に、彼は少し反応に困る。彼女と彼の会話はいつもそうだった。しかし今回は初の任務。相棒とぎこちないやり取りをしていては失敗してしまう。最悪死んでしまうかもしれない。 彼は何とか会話を続けようと試みる。 「成功の方が高いのか。ちなみに理由は?」 『敵対戦力は第二世代機のみであることに対し、こちらには第三世代の存在も確認されています。数的にも同等であれば、最終的にはこちらが勝利することが可能だと推測されます。』 「ふむ、俺たちの戦力は?」 『実戦データが存在しないため正確な予測は不可能。機体自体は平凡な性能であり、前述の理由の妨げになることはないでしょう。』 やはり無機質だ。ここは多少大げさでも褒めておくものだろうに。初任務で下手に褒めるのも良くないのだろうが、もう少し可愛げがあった方が良かったな。彼はそう感じた。 これからに期待するしかないか.......そう頭の中で呟く。 そういえば、とあることを思い出した彼はまた口を開く。 「この機体、まだ名前がないだろ?考えておいた方がいいんじゃないか?」 『コールサインがあれば十分だと思われます。』 彼は大きなため息をついた。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 捕捉 彼の防術機のもととなった作業機...武装やスラスターを取り外し、第三世代のようにコックピットを拡張したリロード壱型 リリィ...百合の事。百合全般の花言葉は、「純粋」「無垢」「威厳」
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者 第2章 ③決断と信頼と… 「ただいまー」 上条は三日ぶりとなる我が家に足を踏み入れる。 すると同居もとい同棲している恋人の美琴が隣からおかえりと声を掛ける。 入院している三日間、美琴は学校がある時間以外は付きっ切りで上条の看病をしていた。 看病といっても腕のいいカエル顔の医者のおかげで別段不便はなかったのだが、美琴はとにかく上条の世話を焼きたがった。 それはもう上条と美琴を二人きりにさせないために 上条の見舞いという名の監視に常に来ていた黒子が顔ドラムするほど甲斐甲斐しいものだった。 そして美琴や黒子がいない間の時間、上条は基本的に打ち止めと遊んでいることが殆どだった。 打ち止めくらいの年頃の少女が何をして遊ぶのか上条は分からなかったが、やっていたのは所謂ママゴトだった。 一方通行も病院に顔を出していることが多かったので三人で登場人物を演じることになる。 一方通行がママゴトというのはどう考えても無理があったのだが、一方通行は基本的に人との接し方を知らない。 それ故にどうやって妹達に償えばいいのかも分からない。 それはとても寂しいことだと思う。 でも一方通行は少しずつだが自分を変えようと努力を続けていた。 それとママゴトに付き合うことは少し違うぞと上条は心の中で少しツッコミながらも 不器用な優しさを見せ始めた一方通行の変化を上条は好意的に捉えていた。 入院中、上条は一方通行と二人きりで話す機会が何回かあった。 一方通行はその能力ゆえに周りから疎まれ、過酷な実験を強いられる孤独な日々を送っていた。 今の上条は覚えていないが、それは昔の上条の過去に通じるものがあった。 その過去が一方通行がしてきたことの言い訳になるわけではない。 しかし一方通行も歪んだ学園都市の被害者の一人といえるかもしれなかった。 だから上条は一方通行が道に迷った時は導いてあげようと思っていた。 別に自分が一方通行より優れているからと考えたわけではない。 良い方向に向かって変わり始めた一方通行だが、その根本にあるものは未だ不安定だ。 自分が常に正しいとは思わないが一方通行の添え木になるくらいは出来るかもしれない。 だから退院した後も偶に会う約束を上条は一方通行と交わしたのだった。 そして無事に我が家に帰ってきた上条はというと何故か正座をさせられていた。 「あのー、美琴さん。 何故に上条さんは正座させられてるんでしょうか?」 「本当はもっと早く聞きたかったんだけど、あの石人形って超能力じゃないわよね?」 ギクッ 「でも当麻はまるで右手が最初から効くことが分かっているように、あの石人形に向かっていった。 さて問題です。 当麻君は何か美琴センセーに隠し事をしている、○か×か?」 「ば…」 上条がそう言い掛けると共に美琴の髪の毛の先に蒼い電撃が帯電する。 「ひぃっ」 「…冗談よ」 そう言うと、美琴は帯電していた電撃を収める。 「…でも隠し事はやめて。 確かにこの間は当麻を守りきることは出来なかったけど、それでも私は…」 上条が美琴の顔を見つめると、その瞳には涙が浮かんでいた。 美琴は上条が銃弾で倒れたのを自分のせいと責めていた。 美琴は電磁波によるレーダーで常に辺りを警戒しておくことが出来る。 しかしながらシェリーの接近に気付かずに上条を銃弾から救うことが出来なかった。 今回は偶々無事だったが当たり所が悪かった可能性を考えると、美琴は震えを止めることが出来なかった。 そして上条は立ち上がると、今も両腕を抱えて震える美琴のことを優しく抱きしめる。 美琴は強い、しかし上条のことが絡むと途端に弱くなる。 それは上条に何処か完全に依存している故なのだが、それは仕方ないと上条は思う。 あれだけの悪夢の中にいたのだ、自惚れではなく美琴にとって一番大事な存在である自分に何かあったら美琴は完全に壊れるだろう。 そして上条も美琴に何かあったらと思うだけで震えが止まらなくなる。 それは周りから見たら互いに依存しすぎている歪な関係だと思うかもしれない。 しかしながら本当に互いを大事に想っているからこそ生まれた関係だと言うことも出来る。 だから上条は決断しなければならない。 美琴を危険に巻き込むか、それとも何かあった時に美琴が壊れてしまうのを防ぐかを… 「…俺は怖いんだ、美琴を危険に巻き込むのが。 本当は学園都市に喧嘩を売るのだって思い留まって欲しいくらいだ。 でも美琴は優しいから、絶対に計画を止めないことも分かってる。 だから俺は美琴のことを傍で支えることを決断した」 上条は美琴を抱きしめながら自分の胸中を吐露するように言う。 「でも今回の件は、完全に俺がターゲットにされていた。 だから無関係な美琴を巻き込んでいいか分からないんだ」 「でも!!」 「分かってる。 俺が美琴を傍で支えたいと思ってるのと同じように、美琴が俺のことを想ってくれてるのは…」 「…うん」 美琴は返事をして上条のことを力を入れて抱きしめ返す。 「俺はさ、美琴がいなきゃ駄目なんだよ。 最初は支えてあげたいって気持ちが強かった。 でも今は美琴のことが愛おしくて仕方ないんだ、美琴に何かあったらと思うと震えが止まらなくなるくらい…」 「私も同じだよ、私の知らないところで当麻に何かあったら…」 そう言うと美琴の体はカタカタと震え始める。 上条は美琴の震えが止まるように美琴を抱きしめる手に力を入れる。 「…俺はこれから残酷な決断をする。 俺は最低な男だ、一番大事な女を自分の都合に巻き込もうっていうんだから…」 「当麻は最低なんかじゃない。 私と当麻は一心同体だから、一人だけじゃ生きられない。 だから私は何があっても当麻に付いて行く」 「美琴…」 そして上条は語り始める。 科学の街である学園都市と正反対の世界に位置するオカルトの世界の異能…魔術について。 「魔術…」 「信じられないか?」 「自分で言うのもなんだけど、私はガチガチの科学脳だから今までオカルトなんて信じたことはなかった。 でも実際に超能力とは違う力を見たわけだし… それに単純って思われるかもしれないけど当麻の言うことだもん、信じるしかないじゃない」 「今回の件で、何で俺が狙われたかは分からない。 記憶を失う前の俺なら何か知ってるのかもしれないが…」 何処か焦燥感に駆られている様子の恋人の顔に手を添えて美琴は言う。 「当麻も不安なんだね。 でも当麻が常に私の傍にいてくれるように、私も必ず当麻の傍にいる。 だから一人で気負わないで、私が当麻のことを支えるから」 「…ありがとうな、美琴がいてくれて本当に良かった」 「それはこっちのセリフよ。 ありがとう、いつも私のことを傍で支えてくれて」 上条と美琴は互いの顔を見つめ合い、自然と互いの唇を重ねあった。 初めての口づけを交わした二人は何処かソワソワとしながらも、 その日の残りの時間は互いの温もりを確かめ合うように体を寄せ合って過ごした。 そして初めて美琴がやって来た日と同じように二人は手を繋いで眠る。 しかしやはり初日と同じように美琴が上条の布団に潜り込んできて、上条は本能との激しい戦いに臨むことになるのだった。 だが平穏な日々は中々続かない。 それからたった数日後、上条と美琴は学園都市内でインデックスとは違う一人のシスターと出会うことになる。 学園都市への不法侵入者である彼女を巡って二つの組織、そして学園都市の治安部隊まで巻き込んだ波乱が起ころうとしていた。 誰が味方で誰が敵かの判断が混迷を極める中、一人のシスターと一冊の魔道書を巡っての激闘が始まる。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者